どーも半沢くんやで。
前半のニシノコンサル

今回のニシノコンサルの相談内容は
「衰退する畳業界で一矢報いたい」というものやったで。
そして今回のコンサルのポイントは
「ターゲティングをどこに設定するのか」
ということ。
そしたら早速内容についてまとめていくで!
相談者:山田一畳店
ブレーン:西野亮廣、showroom代表 前田さん
どんな畳を作っているのか?
脱サラして実家の畳店を継いだ山田さん。
友人に変わった畳の製作を依頼されたことにより畳の新たな可能性を見いだせたとのこと。
その名もデザイン畳。

一般的な畳のものと違さまざまな形をした畳をパズルのように組み合わせて使うことができるため非常にデザイン性が高い畳なんやな。
そんな新しいタイプの畳を作ったものの、近年は和室が減少したため畳の売り上げが激減。
衰退する畳業界で一矢報いるため、どうやって畳を多くの人に買ってもらえるかを相談しにきたみたいやで。
西野さん:デザイン畳の特徴について教えてください。
4畳半のサイズで比較すると
一般的な畳 | 10万円 |
デザイン畳 | 30万円 |
と約3倍の値段がする。
価格差が大きいのは細かなパーツにすることで手間が一般的なものよりも非常にかかるから。
色が違うように見えるのは染めているのではない。
い草は向きを変えることにより光の屈折が変わり色が違うように感じさせることができるし、もちろんイ草を染色して色を変えることができるとのこと。
西野さんたちもイ草の向きを変えるだけで色が変わることには
「えーーーー!すごい」と驚きの表情。
ターゲット選定が全てを変える
前田さん
山田さんは販売先のターゲットをどこに設定してますか?
日用品?それともアート作品?どっちで売り出している??
相談者:まだデザイン畳をしはじめたばかりですが、少し高級な日用品として今は売ってます。そのため有名建築家や旅館などに営業していますね。
前田さん
なるほど。日用品じゃない方がいいかもしれませんね。
ターゲットを一般的な人から富裕層向けにすべきだと思います。
床にお金をかけたいユーザーが必ず一定数いるはずなので値段を安くするよりもむしろ高級路線で売り出したほうが反対に売れると思う。
壁にアートは多いけど床にアートはあまりないと思もうので、床のアート作品として売り出すのはどうでしょうか。
相談者:実は試作品でピカソの作品をベースにこんなものを作りました。

西野さん
すごくいい!!
もう絵画にすべきですね。
年配層は普通の畳を選びますし、若い人はあえて畳を床材にしないのではないでしょうか。
ブランド志向が強い人向けにつくるべきだと思いますよ。
あと絶対畳って日本文化として素晴らしいけどまだあまり海外には広まってませんよね。
僕だったら絶対海外の富裕層向けに販売しますね。
前田さん
一般企業で普及させるのもありだと思いますよ。
ベンチャーやIT系の企業では休憩スペースに畳っていうのはすごく想像できるし、ニーズがありそう。
会社のロゴ・社是でデザインされた畳とかを提案すれば反応はいいのではないでしょうか。
そしてここで前田さんから面白いアイデアが!
前田さん
「手段と目的をずらす」のはどうでしょうか。
畳がないとできないものをセットにして売り出すんです。
例えばいまマインドフルネスが流行ってますよね?畳の上で行う禅行みたいなことですけど。
マインドフルネス講座は無料です。ただこの畳を月々払いで払ってくださいね。みたいな感じで。需要はあるのでは?
初期費用:導入コスト0円だったらすごく気軽に始められますよね!
具体例をあげると美顔器は0円だけどジェルを2年間購入し続けなければならないような契約になってるものとか。顧客心理をうまくついてますよね。
畳をアートとして売り出せ!
西野さん
アート作品として一回高価で売れればそれが広告塔になるのでブランドになるのでは?
僕が個展をNYで開いたときはいきなり1枚200万円の値段で勝負しました。

アート作品というのはそれぞれの価値観があるから値段を高く設定しても何もおかしくないんで。
畳アートの個展をやるのはどうか?
①自分でやるか
②デザイナーと組んでやるか
の2通りありますが、一定のメッセージ性があったほうがいい
著作権がきれたアート作品を畳化してみるのはどうかと思ったけど模倣は他者もマネするので長続きしないですよね。
自分だったら木をモチーフにした畳アートにするかな。もともと畳は自然のものだから絶対いい作品になるはず。
競合他社を戦意喪失させるようなデザイン(究極の細かさ)の畳アートがいいんじゃないんでしょうか。
誰もやらない面倒なことを誰よりもやるべき。効率的でないことをやれば反対に効果があるんですよ!
安定収益+単発収益の2階構造にせよ!
高単価ではあるが売れる数も少ないアート作品。
時間をかけて作品を作るには生活費分を稼がないといけないので、西野さんたちから
収益構造を2階建てを勧められるで。

1階部分は企業向け(月額制)にして生活するのに最低限の収入を得る。
2階部分は高級アート作品の販売で大きな収入を得る。
こうすることでアート製作にも時間をかけることが可能となる。
最終的に山田さんの目標は
「畳アートの個展を開催する」
ことになったで!
どんな個展になるか楽しみやな!
編集後記
今回のニシノコンサルのもっとも重要なテーマは
「ターゲット選定」
個人が大手と戦っていくには大衆受けではなく特化しないとすぐ模倣されるから、
狭くてもブルーオーシャンを狙えるかどうかがキモになってくることが分かったで!
もっとわいのブログ記事も特化せなあかんな!
ほなまた!!