どーも半沢くんやで。
以前当ブログで紹介した新しいソーシャルレンディングの『funds』

なんと募集案件すべてが即日完売したみたいなんや!!
運営するクラウドポートが1月23日に募集を開始したんやけど、用意された8320万円分のファンドは開始約16分で全て売り切れたとのこと。
募集金額が少ないとはいえわずか16分で完売したのは驚きやんな。
友人がジョインしてるサービスで、改めて凄さを実感した。
貸付ファンドのマーケットプレイス「Funds」、正式ローンチから約15分で総額8320万円のファンドを完売 | TechCrunch Japan https://t.co/HNJLn50lSB @jptechcrunchさんから— 山内 修平 (@jackson_shu) 2019年1月24日
わいも買いたかったけど仕事中ということもあり、買うことができひんかったわ。悔しすぎる!逃がした魚は大きい・・・・!!
こうなってくると次の案件に否応なく期待してしまうねんけど、今回の3案件について元銀行員であるわいが分析してみたし是非参考にしてほしい!
注意すべき点として、
案件を見るときにどうしても目に行きがちなのはリターン!!やねんけど、
それよりもまず『借手とファンド組成企業』の財務内容が安全性が一番重要やで!
『funds』の良いところは
- 他のソーシャルレンディングと違ってファンド組成企業が分かること。
- 元本割れするのはファンド組成企業または借手からの返済が滞った場合に起こるものやから案件ではなくその企業の財務体力でリスクを予め想定できること。
この2点につきるで!
そしたら早速今回募集された3案件について解説してくな!
Contents
funds初回募集の3案件について徹底比較してみた!

Funds(ファンズ)の初回案件比較 | |||
ファンド 組成企業 |
アイフル | デュアルタップ | LENDY Funding |
貸付先 | 連結子会社 | 連結子会社 | LENDY(親会社) |
ファンドテーマ | ローン型 | 不動産型 | ローン型 |
ファンドタイプ | 貸付 | ||
資金使徒 | 中小企業や個人事業主への貸付 | 物件の購入 | 中小企業への貸付 |
予定利回り(年) | 1.8% | 5.0% | 6.0% |
運用期間 | 12ヶ月 | 12ヶ月 | 4ヶ月 |
募集金額 | 5,000万円 | 2,620万円 | 700万円 |
募集期間 | 1月23日10:30 〜 年2月6日13:00 | ||
担保・保証 | なし | ||
配当時期 | 毎四半期 | 満期一括 | |
最低投資金額 | 1円 | ||
ファンド組成企業の財務安全性 | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ |
おすすめ度 | ★★★★☆ | ★★★★★ | ★★★★☆ |
①アイフルビジネスローンファンド
アイフルビジネスローンファンド | |
ファンド 組成企業 |
アイフル |
貸付先 | ビジネスローン事業を手がける連結子会社 |
ファンドテーマ | ローン型 |
ファンドタイプ | 貸付 |
資金使徒 | 中小企業や個人事業主への貸付 |
予定利回り(年) | 1.8% |
運用期間 | 12ヶ月 |
募集金額 | 5,000万円 |
担保・保証 | なし |
配当時期 | 毎四半期 |
最低投資金額 | 1円 |
ファンド組成企業の財務安全性 | ★★★★★ |
本件特有のリスク | 連結子会社が行う貸金事業における、想定以上の貸し倒れの発生などによる元本額の欠損 |
備考 | ファンド組成企業アイフルは東証1部上場企業 |
おすすめ度 | ★★★★☆ |
アイフルはテレビCMでも有名やし馴染みが深いためとっつきやすいかなと思うけど
リターンは年利1.8%と少し低め。
アイフルは東証一部に上場していることを考えるとこの金利の低さでも仕方がない感じがするよな。
そんなアイフル案件についてデフォルトする可能性は次の通り。

まず念のためファンド組成企業であるアイフルのIR情報を調べてみるとこんな感じ

景気が上昇傾向にあることもあり、増収増益で財務状況は好調そのもの。
そして大事なのが借手についての財務状況
借手はA社、B社二つあるもののアイフルの連結子会社と100%子会社。
その財務状況をみると

あら?A社の方で当期純利益で赤字になってる!!と思うかもしれんけど、見るのはそこではなく純資産。純資産というのは個人で例えると自分の預金だったり、持ち家や車のこと。要は今持っている資産を現金化したらこれだけの価値あります。というもの
安全性を見るうえではこの純資産÷総資産が20%~30%ほしいところ。
となるとA社は純資産が総負債を上回っており全く問題なし。
あら?そしたらB社めっちゃ負債多いやん!!大丈夫!?って思ってしまうけど、このB社はアイフルの100%子会社やからアイフルからの借入分だと想定できるので問題なし。
つまりこのアイフル案件は
リスクは限りなく少ないと考えてOKやな。
②大田区XBEC(ジーベック)ファンド
大田区XBEC(ジーベック)ファンド | |
ファンド 組成企業 |
デュアルタップ |
貸付先 | 連結子会社である株式会社Dualtap Property Management |
ファンドテーマ | 不動産型 |
ファンドタイプ | 貸付 |
資金使徒 | 資産運用型マンションXBEC(ジーベック)の購入 |
予定利回り(年) | 5.0% |
運用期間 | 12ヶ月 |
募集金額 | 2,620万円 |
担保・保証 | なし |
配当時期 | 毎四半期 |
最低投資金額 | 1円 |
ファンド組成企業の財務安全性 | ★★★★☆ |
本件特有のリスク | 不動産市況の悪化、地震などの自然災害による大幅な不動産評価額の減少を受けての元本額の欠損 |
備考 | ・ファンド組成企業デュアルタップは東証2部上場企業 ・圧倒的な入居率(2018年12月は98.5%) |
おすすめ度 | ★★★★★ |
デュアルタップ社の物件は業界平均を上回る高い入居率を維持しており、安定した賃料収入を実現しているとのこと。(2018年12月の入居率は98.5%)
また賃貸管理実績は年々増加しており、2018年6月期で1626戸もあるとのこと。
そんなデュアルタップ社の業績は順調。2018年には東証2部上場しているとのこと。

そんなデュアルタップ社の案件で元本割れする可能性はこんな感じ

デュアルタップ社は安全性が高いことはわかったけどその借り手であるDualtap Property Management社についても見ると

2018年6月期大きく純資産が赤字となっているけどすでに債権放棄をしており問題なし。
『債権放棄』と聞くと借金踏み倒したのかよ!と思うかもしれないけどDualtap Property Management社はデュアルタップ社の連結子会社。
分かりやすくいうと親が子供に貸したお金をもう返さなくていいよーと言ったような感じ。
デュアルタップ社の自己資本比率も27%以上あり良好といえるな。

※株式会社Dualtap Property Managementは賃貸の仲介業者であることが確認できる。
以上のことからこの案件についてもデフォルトする可能性は低いと判断できるな!
③LENDYオンラインレンディングファンド
LENDYオンラインレンディングファンド | |
ファンド 組成企業 |
LENDY Funding |
貸付先 | 100%親会社であるLENDY株式会社 |
ファンドテーマ | ローン型 |
ファンドタイプ | 貸付 |
資金使徒 | 資金需要者である中小企業への貸付 |
予定利回り(年) | 6.0% |
運用期間 | 4ヶ月 |
募集金額 | 700万円 |
担保・保証 | なし |
配当時期 | 満期一括 |
最低投資金額 | 1円 |
ファンド組成企業の財務安全性 | ★★★★☆ |
本件特有のリスク | 消費者信用市場の動向や関連法令などの枠組み変更を原因とした、想定外の損失の発生による元本額の欠損 |
備考 | 親会社であるLENDY社がベンチャーキャピタルによる出資を受けている |
おすすめ度 | ★★★★☆ |

LENDY社は2018年からで前の企業名はクレジットエンジンとう社名やからその決算情報を見てみると自己資本は十分あることが分かるな!

この案件で元本割れする可能性は以下のとおり

借手とファンド組成企業の財務情報を確認するとこんな感じ

上記の2社案件と比較して会社の資産の規模が小さいこともあり、純資産が多くても今後の経済動向次第では一気に経営危機になる可能性はあるからリスクとしてはこれまでの2社と比較すると高くなるかな。
ただこの案件だけ運用期間が4ヶ月と短いからその分リスク回避ができてるからそこまで怖がらなくてもいいかなという印象。
この条件下でリターン年利で6%はかなり好条件かなと思うな!
まとめ
今回の『funds』でだされた3案件はどれもリスクとリターンがいい感じにばらついていて
本当に理想的なのはこの3案件すべてに分散投資をすること。
アイフルが消費者、デュアルタップが不動産、LENDYが法人とうまく棲み分けできているからリスク分散できててさすがクラウドポートやなーと感心したわ!!
こうなってくると次の案件が待ち遠しいな!次の案件もおそらくすぐ完売してしまうやろうし、今の内に口座開設しておいてすぐ投資できる準備をしておいたほうがええで!
ここまで透明性のあるソーシャルレンディングは『funds』にしかないし、是非口座開設して投資に挑戦してみてな!!
ほなまた!

