どーも倍返しの半沢くんです。
銀行から転職しはや1年半が経ちました。月日が経つのは本当にあっという間ですね。
関西の地銀に5年間ほど在籍しておりましたが、多くの先輩、同期、後輩たちが転職していきました。わずか5年でも同期120人入行したうち50人は退職&転職したと思います。
自分自身、転職を考えるきっかけになったのは、銀行から転職した人たちから色んな話を聞いて
「銀行での今の仕事は自分に合っているんだろうか。」
と自問自答したところがきっかけなんですね。
おそらく多くの銀行員は3年も勤めていると一回でも転職を考えることもあるはず・・・
せっかくなので、転職をするかどうか迷っている銀行員に対して、自分自身転職を考える上で役立った生の情報を共有していきたいと思います。
自分は結構顔が広い方だったので、それぞれの先輩や同期がどんな会社に転職したかを把握しており、会社ごとに仕事内容や給与、ワークライフバランスはどうなのかなど様々なことを窺うことができました。
僕自身もそうだったのですが、転職をするのはかなり悩むもの。
今回は分かりやすくするために転職した人数の多い順にランキングにして、給与水準、ワークライフバランス、自己成長の3つのカテゴリに分け銀行員の頃を星3つ(基準点)として星の数で優劣を判断していただければと思います。
そして、実際に転職して良かったことと悪かったことを聞いておりまとめてみたので、是非参考にしてみてください。
※今回のランキングはあくまでも、周囲にいた先輩や同期などから直接聞いた話を参考にし、総合的な判断をして星の数で表したので、参考程度に留めておいてください。
【参考データ元】
2013年関西地銀入行してから5年間のデータ
同期や先輩の転職者29名
それでは早速ランキングから参りましょう!!
銀行員の転職者数ランキング


転職した人数 | 12名 |
---|---|
給与水準 | ★★★ |
ワークライフバランス | ★★★★★ |
自己成長 | ★★ |

転職した人数 | 6名 |
---|---|
給与水準 | ★★★ |
ワークライフバランス | ★★★★ |
自己成長 | ★★★ |

転職した人数 | 5名 |
---|---|
給与水準 | ★★★★ |
ワークライフバランス | ★★★ |
自己成長 | ★★★ |
転職した人数 | 4名 |
---|---|
給与水準 | ★★★★★ |
ワークライフバランス | ★★★ |
自己成長 | ★★★★ |
転職した人数 | 2名 |
---|---|
給与水準 | ★★★★ |
ワークライフバランス | ★★ |
自己成長 | ★★★★★ |
ランキング別転職者たちの本音について紹介

1位 地方公務員
地方銀行員で転職する先として一番多いのが地方公務員。
特に市役所へ転職する人が圧倒的に多いんですね。
銀行に勤務するときついのがノルマ。
営業ノルマは半年締めであり、目標設定は年々高くなっていくので営業ノルマがない公務員に転職する人が多いように思います。
そして、銀行員はなにより手堅くいこうとするので先輩がすでに多く転職している市役所は情報が入りやすく、転職後の自分の働き方を考えやすいからかもしれません。
銀行から転職して良かったこと
- 銀行と比較して公務員は精神的な追い詰めはなかった。(27歳 女性)
- 部署によって仕事が大きく変わるため飽きない。(30歳 男性)
- 住み慣れた地域に定住でき、地域貢献できるため達成感はある。(27歳 女性)
- 年収が下がることを覚悟したがほとんど変わらなかった。(28歳 男性)
銀行から転職して悪かったこと
- 事務作業が多く単純労働もまあまああるので成長している実感がないと感じることもある。(28歳 男性)
- 土日祝に地域行事があり、出役する必要があることが多い。(28歳 男性)
- 部署によって時間外を多くしないといけない、繁忙期は月60時間の残業もあった。(31歳 男性)
2位 中堅~大手メーカー
関西地区で特定分野においては業界トップのような地元優良メーカーに転職する方も結構いました。
転職活動する際も、同じ金融業界ではなくあえて違う業界でチャレンジしたいという人が多くその中でも地元優良メーカーの経理や営業マンとして転職された方が多かったです。
また6名の内2名は銀行から出向者がいる会社に転職しており、出向者から事前にどんな会社かをしっかりヒアリングしてから入社したため、入社前後でほとんどギャップはなかったと語っていました。
そして、これは銀行員だからこそできると思うのですが、地元企業で銀行と取引があれば銀行の決算書データや格付けデータから会社の財務内容についてはすべて把握することができるためそういった意味でも安心して転職する人が多いのかもしれません。
銀行から転職して良かったこと
- 銀行のときと違い、ルート営業がほとんどのためノルマ達成は難しくない。(28歳 男性)
- 遅くても18時くらいまでで終わるためワークライフバランスが出来ている。プライベートな時間がもてる。(27歳 女性)
- 年収はほぼ銀行時代と変わらないぐらい。(27歳 女性)
銀行から転職して悪かったこと
- 知識が専門的になるため今後転職しようとすると同じ業界の同じ分野でないとかなり難しそう。(28歳 男性)
- 会社の雰囲気が緩すぎる(29歳 男性)
3位 内資系保険会社
内資系保険会社に転職する人は営業スキルがあり、保険契約で一定の成果を上げている人ばかりでした。転職理由としては年収をもっと上げたかったという人や、法人外交(融資)には自分は向いていなかったので保険専業で営業できるほうがよかったという人もいました。
内資系保険会社も既に多くの先輩が転職していることもあり、内部情報が得やすいため転職者も多いようですね。
銀行から転職して良かったこと
- 年収が年間50万〜100万円アップした。(29歳 男性)
- 異動が少ないためじっくり担当エリアに営業をかけることができ保険契約に特化できるので、戦略を立てやすい(28歳 女性)
- 銀行のように出勤から退勤まで細かく時間管理されることもなく、個人の裁量で営業できるため時間は融通がきく。(27歳 男性)
銀行から転職して悪かったこと
- 良くも悪くも銀行以上に数字に対してのこだわりが強く、契約を取らないと徐々にジリ貧になっていく。(28歳 女性)
- 営業所をまとめる立場になると、保険のおばさんたちの指導や管理をする必要があり精神的にキツい(33歳 男性)
4位 外資系保険会社
外資系保険会社に行く人はヘッドハンティングがほとんどです。
自分も入行して3年目ぐらいにとある外資系保険会社からいきなり支店に銀行のOBと名乗る人から電話が掛かってきて一度カフェで話を聞いてみないかと誘われました。
実際行って驚いたのがその給与テーブル。銀行員よりも年収幅が大きく契約件数、金額に応じて年収200万~2000万の幅があり、完全に実力社会であることを痛感したのを覚えています。
転職した同期も野心家で、お金を稼ぐことを第一としていました。
2年前に会ったのが最後なのですが、その時には既に年収1,000万超えており「来年は2,000万目指す!」と意気込んでいたのを覚えています。
銀行から転職して良かったこと
- 転職初年度から年収が300万以上アップした。(28歳 男性)
- 営業方法や時間など完全に個人の裁量に任されており、契約金額、契約件数によって大きく月収が変わる。結果をだした分だけ自分の給与に反映されるのがいい。(28歳 男性)
- 保険会社に所属はするも、個人事業主として働けるためほとんど自由。(30歳 男性)
銀行から転職して悪かったこと
- 移動のための経費もすべて自分が出す必要がある。(28歳 男性)
- 常に新たな契約をとっていく必要があるためコネクションが非常に重要になる。(30歳 男性)
- コネづくりのために富裕層が出席しそうなパーティなどに出向くなどに時間とお金が割かれるのはきつい。(30歳 男性)
- 入社した人の内7割以上は2年以内に辞職するぐらい厳しい実力社会(33歳 男性)
5位 コンサル会社
コンサル会社に転職した方は、年収やワークライフバランスを重視していたというよりは、自分のスキルアップとステップアップのために転職したと話していました。
そして、またコンサル会社で一定の経験を積んだらまたステップアップのためさらに大手のコンサル会社に転職したいと話していました。
いや、ほんと意識が高くてすごいなと思います。
銀行から転職して良かったこと
- 前職の経験を活かせ、お金の面からの視点でモノゴトを考えられるため他のコンサルと差別化できた。(28歳 男性)
- 仕事内容が流動的で、毎回変化するため楽しい。(29歳 男性)
- コンサルでお客さんの売上が上がればすごく喜んでもらえる。銀行ではお金の面ぐらいでしか助けることができなかったので、達成感が違う。(28歳 男性)
- 銀行時代よりもマーケティングやブランディングなど幅広い視点からのコンサルが必要になるため知見が広がった。成長している実感がある。(29歳 男性)
銀行から転職して悪かったこと
- 拘束時間が長く仕事量が多いためハードな仕事のためキツい。夜12時回ることもざらにある。(28歳 男性)
- プライベートな時間がほとんどない。(29歳 男性)
結局、銀行から転職して良かったの?
今回は私個人と関わりのある29名の転職者についてでしたが、ほとんどの転職者は銀行を転職して良かったと話していました。
恐らく転職時のほうが新卒時よりも慎重に企業を選ぶことができた、また、銀行員時代の経験により自分にあった企業を選ぶ選球眼が身についたの2点から上手く転職できた人が多いんだと思います。
これから地銀はますます縮小していき、吸収合併しながら貸出以外の戦略で利益を上げていく必要があります。
転職する際には慎重にならないと行けませんが、自分の知見を広めるためにも一度他の業界で働く友達やリクナビなどで一度話を聞くのもありだと思います。
自分は銀行員に向いていないなーと思う人は一度考えてみるべきかもしれませんね。
自分のことを振り返るには下記の本がおススメです。