どーも半沢くんです。
このコロナショックで株価が軒並み下がったことで、これを機に投資を始めようと思うけど、やっぱり投資はリスクがあるからと二の足を踏んでいる人も多いと思います。
そんな中、先日、教育系youtuberの代表であるオリラジの中田さんが『計16冊のお金の授業総まとめ』をyoutubeにアップしたのですが、名著16冊を読み込み中田さんがまとめた動画であるため、元銀行員が見てもその内容は投資の形としてほぼ正解に近いと感じました。
まだ見ていないという人は是非見てみてください。
この動画の中で投資をするときの5か条として中田さんがあげていたのは
- 銀行窓口には行くな
- 債権ではなく株を購入する
- 米国株を長く持て
- 軍資金を準備しろ
- インデックスファンドを買え
そのインデックスファンドの中でも中田さんが出した結論というのが、

『SBI・バンガード・S&P500インデックスファンド』に給料3カ月分以上の軍資金を全突っ込みするというもの。
たしかに米国株式はこのコロナショックから立ち直し、順調に株価を上げていることやS&P500が始まって以来一貫して右肩上がりであるためこれに投資するのは間違いではないと思います!
ただ、動画では『SBI・バンガード・S&P500インデックスファンド』についての詳しい情報について触れられていなかったので、よくわからず全突っ込みするのは大変危険です!!
そこで、今回このブログで「SBI・バンガード・S&P500インデックスファンド」の特徴や過去の基準価格の推移をまとめるので、基本をしっかり理解して納得できたら投資に挑戦してみてくださいね!!
Contents
「SBI・バンガード・S&P500インデックスファンド」とは?
「SBI・バンガード・S&P500インデックスファンド」はバンガード社が米国の代表指数であるS&P500指数に連動するETFで運用を行うインデックスファンドになります。
S&P500は超優良ETF!右肩上がりでほぼ負けなし
S&P500とは米国の格付け会社「S&P」がニューヨーク証券取引所やNASDAQに上場している大型株500銘柄の株価を基準にした算出している株価指数のことです。
この500銘柄は定期的に見直しされ、見直しされる際に500銘柄から外される会社もあれば、新しく入る会社があったりと入れ替わりが激しいため、米国市場のトップ500が厳選されています!
例えるならサッカーのJリーグ。
J1で負けているチームとJ2で勝っているチームと入れ替わりがあることでJリーグが盛り上がるように、このS&P500に選ばれるか選ばれないかで会社の株価に大きな影響を与えるので、上場している会社であればみんな目指すだろうし、既に銘柄に選ばれている会社であれば落ちないように必死になって経営をするという競争原理が働くので、投資をする立場にとって非常に良い投資先なんです。
その証拠に下のグラフを見ていただきましょう。

このグラフを見れば一目瞭然。
30年間でS&P500が9倍以上に上昇しているのに対し、TOPIXは30年前の株価にさえ達していません。もちろん日本株も個別銘柄を見ていけば値上がりしているものがたくさんありますが、株価指数という全体の平均でかなり厳しい結果になっていることが理解できると思います。
TOPIXとは?
東京証券取引所第一部上場全銘柄を対象として、算出・公表している株価指数のこと。東証株価指数とも呼ばれます。日経平均株価と並ぶ、日本の代表的な株価指標。東証1部上場の全銘柄(2020年1月21日現在、2,159社)を対象として、各銘柄の浮動株数に基づく時価総額を合計して計算しています。
そしてS&P500は時価総額は約25.5兆ドルで、米国株式市場のおよそ80%を占めているので、これに投資をするだけで米国株式市場のほとんどをカバーすることが可能なんです。
S&P500とNYダウとはどう違うの?
ニュースを見ていると、日経平均株価と並んでよく聞くのが、NYダウ。
このNYダウの違いについても説明します。
「ダウ平均(ダウ工業株30種)」と「S&P500」は米国経済をはかるという点では類似しているインデックス(指数)ですが、実は大きな違いがあるんです。
それぞれの特徴を比べてみましょう。
ダウ平均(ダウ工業株30種) | S&P500 | ||
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特徴
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株価の高い銘柄(値がさ株)の動きに注目! ダウ平均(ダウ工業株30種)は“株価の平均値”であるため、株価の高い銘柄(値がさ株)の動きに大きく影響されます。また、銘柄数が絞られていることから、個別銘柄の影響を受けやすいという特徴もあります。 |
時価総額の大きな銘柄(大型株)の動きに注目! S&P500は“時価総額”であるため、時価総額の大きな銘柄(大型株)の動きに大きく影響されます。 |
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構成銘柄
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S&P ダウ・ジョーンズ・インデックス社が選定する米国経済を代表する30銘柄 | 主要上場市場が米国の取引所(ニューヨーク証券取引所、NSDAQ等)の米国企業で、流動性がある大型株から、S&P ダウ・ジョーンズ・インデックス社が選定する500銘柄 | |
算出方法
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構成銘柄の平均株価を指数化 |
構成銘柄の時価総額を指数化 |
S&P500の構成銘柄は?

やはり時価総額順となると、圧倒的にIT企業がトップになりますね。
マイクロソフト、アップル、Amazon,フェイスブック、アルファベット(google)というアメリカを代表するIT企業が並びます。
そして500銘柄を業種別に分けた円グラフがこちら

1位 情報技術 2位 ヘルスケア 3位 通信で全体の半分以上を占めています。
時価総額順に並んでいるので、この円グラフをみるだけで、アメリカでシェアのある業界を一目で見分けることが可能です。
また下の図はS&P500とダウ平均株価を構成する業種の割合を比較したものになります。
S&P500 | ダウ平均株価 | |
通信サービス | 10.40% | 6.16% |
一般消費財 | 9.80% | 15.42% |
生活必需品 | 7.20% | 8.20% |
エネルギー | 4.20% | 4.37% |
金融 | 13.10% | 16.45% |
ヘルスケアー | 14.20% | 13.74% |
資本財 | 9.30% | 15.45% |
情報技術セクター | 22.80% | 19.00% |
素材セクター | 2.70% | 1.21% |
不動産セクター | 3.00% | 0.00% |
公共事業セクター | 3.30% | 0.00% |
NYダウは30銘柄のみのため業種の偏りが大きくなっています。
またダウ平均株価はフェイスブックやアマゾンといった「FAANG銘柄」が入っていない分、情報技術セクターの割合が低くなっている一方で、ダウ平均ではウォルマートやP&G、マクドナルド等が組み入れられているため、一般消費財の比率が高くなっています。
S&P500のリターンについて
※myindexを参照
上記のグラフは2020年5月末時点と比較して各期間で投資した場合、どれくらいのリターンがあるかグラフ化したものなんですが、上記の図を見てもらったらわかるように1年以上においてはどの期間もリターンがプラスとなっていることが分かると思います。
さらにそのリターン幅も5%から14%と非常に大きなリターンであることが確認できます。
その一方でTOPIXでは、
※myindexを参照
全体をみれば、リターンがプラスになっていることが多いですが、30年前と比較した場合においては僅かながらではありますが、マイナスとなっています。
またリターン幅も0.9%~8%とS&500のリターンには遠く及ばない結果となっています。
上記のことからも、S&P500は長期投資に向いており、投資対象として非常に優秀な指数ということが分かると思います。
「バンガード社」の運用実績がすごい
続いての横文字『バンガード』について解説していきます!
『バンガード』とは1976年に世界で初めて個人向けインデックスファンドを設定したバンガード社のことです。
なんと設定した当初、インデックスファンドなんてくだらないと世間では評価されていたのですが、その後インデックスファンドはその実力を示し、2016年にはアクティブファンドから40兆円資金が流出する中でインデックスファンドには60兆円の資金が流入するほど人気となりました。
このようにインデックスファンドに資金が集まることにより、今ではアメリカ株式投信の20%以上がインデックスファンドで運用されています。
インデックスファンドの登場から40年以上が過ぎましたが、2017年時点ではバンガード社の運用資産総額は4.7兆ドルになりました。これはブラックロック社に次ぐ世界2位の運用資産総額となっています。
その上、インデックス運用人気の流れに乗った機関投資家からも個人投資家からも資金を集めていて、ブルームバーグの『ブラックロックとバンガードが支配する世界-数年で運用額2250兆円に』という記事では、2020年には現在首位のブラックロックを抜いて世界1位になり、2023年には運用資産総額が10兆ドルを超えるという予想がされてます。
「SBI・バンガード・S&P500インデックスファンド」の最大メリットはコストの低さ
S&P500はETFのため、他にもS&P500をベンチマーク(基準)として運用している会社が複数あります。
以下3ファンドがS&P500をベンチマークとしている主要なファンドになります。
ファンド名 | 信託報酬 (税込) |
運用会社 |
---|---|---|
SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド | 0.0938% | SBIアセットマネジメント |
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) |
0.0968% | 三菱UFJ国際投信 |
iFree S&P500 インデックス | 0.2475% | 大和アセットマネジメント |
どのファンドもS&P500をベンチマークとするETFのため運用成績はほとんど変わらず、かつ購入手数料も無料(※ネット証券の場合)のため差がありません。
しかし、この3ファンドを比較する上で異なるのが、『信託報酬』という部分です。
信託報酬とは投資信託を管理・運用してもらうための経費として、投資信託を保有している間はずっと投資家が支払い続ける費用のことなのですが、この中で一番信託報酬が安いのがSBI・バンガード・S&P500インデックスファンドなんです。
そのため、手数料をなるべく安く抑えることができるSBI・バンガード・S&P500インデックスファンドが最終的に手元にくる利益が大きくなる可能性が高いと結論づけることが可能です。
補足:「購入手数料が高い」≒「銀行員が売りたい商品」です。
銀行員だったときどのような金融商品をお客さんに売りたかったが暴露しているので以下の記事をチェックしてみてください。

アメリカ全土に投資できる! 「楽天・バンガード・ファンド(全米株式)」

YouTube大学の中で、中田さんがおすすめしていたもう一つのファンドとしてあげていたのが楽天・全米株式インデックスファンドについても簡単触れます。
こちらのインデックスファンドは全米株式とファンド名にもあるように米国株式の投資可能な銘柄ほぼすべての会社を投資対象とするファンドです。
自分ひとりで投資しようとしても資金面や手続き面で簡単には投資できない量の銘柄にワンコインで投資できるという特徴があります。
その一方で、このファンドの信託報酬手数料は0.162%(これでも十分低い)とS&P500よりもわずかに高い手数料となっています。
しかしこのファンドの最大の特徴であるアメリカ全土の株式をほぼカバーできるような投資信託はあまり多くありません。日本の「日経225」のように、アメリカの主要株式を指数化した「S&P500」などを投資対象としたものは多くありますが、実際に投資する銘柄数を比較すると数倍の差があります。
「米国全土の株をカバーしたい!」という人にはおススメできますので、投資の検討をしてみてください!
まとめ
上記の内容から中田さんが結論として出した投資先としてSBI・バンガード・S&P500ファンドは非常に優れたファンドであることが分かったかと思います。
再度優れている部分を3点まとめると以下のとおりになります。
- S&P500の指数は右肩上がり
- S&P500に1年以上投資した場合のリターンはすべて5%以上のプラス
- S&P500をベンチマークとするファンドの中で手数料がもっとも安い
元銀行員である私としてもこのファンドへの投資は大変おススメです。
このファンドで投資を是非始めてみてはいかがでしょうか?
また気軽に始めたいのであればLINE証券がおすすめです。
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ではまた!!