梅まるくん
「えーーー、そうだったんだ!知らずにもうokするところだったよ。」
半沢くん
銀行も商売ですので当然少しでも金利を下げずにそのまま借りてくれることを望んでいます。なので銀行員がこのお客さんならそんなに金利を下げなくても行けそうだなと感じたらそこまで低い金利を提示することはなく話をすすめていくのです。
梅まるくん
はーなるほど。めちゃめちゃよく分かったよ!そしたら窓口で金利をもっと下げるように粘って粘って何度も食い下がれば金利ももっと低ーーい水準で借りられるね。グフフ。。。
半沢くん
家電量販店ならそうかもしれませんが、金融機関の場合は違います。
この場合正解は「検討します。といって一回持ち帰るんです。」
この場合正解は「検討します。といって一回持ち帰るんです。」
「検討しますと伝え、一旦帰る」
梅まるくん
えーーー粘って金利を下げてもらえたらもうそれで充分じゃないの。まだ何か裏技でもあるの!?ねえ教えて教えて!
半沢くん
まーまー落ち着いてください、
実は銀行には「合議」というものと「稟議」というものがあるのです。
実は銀行には「合議」というものと「稟議」というものがあるのです。
分かりやすくいうと
「合議」は支店長が住宅ローンの金利を最終決定する。
「稟議」は本部長が住宅ローンの金利を最終決定する。
ともいえます。これがどういうことかうめまるくんには分かりますか?
「合議」は支店長決裁で「稟議」は本部決裁です。
梅まるくん
うーーん。支店長より本部長のほうが立場が上っていうことは分かるけど、住宅ローンの金利でどう変わるのかはよく分からないよー。
半沢くん
さすがのうめまるくんでもわかりませんでしたか。それではヒントをあげましょう。
本部長で決裁するということは支店長で決裁する範囲を超えたものだけが審査されるということなんです。
ということはおのずと答えが分かりますよね。。。
本部長で決裁するということは支店長で決裁する範囲を超えたものだけが審査されるということなんです。
ということはおのずと答えが分かりますよね。。。
梅まるくん
ニヤリ。。。そういうことですね。一旦持ち帰ることで本部決裁に持ち込む時間をわざと銀行員に与えるってことですね。本部に持ち込まれればそれはその銀行にとって本気の低いレートであるということになるんだね。1Rで決着をつけるのではなく長期戦に持ち込むことが必要なんだ。ボディブローのように。
半沢くん
うめまるくん正解です。
さてそこでその稟議を引き出すには「一旦帰る」だけでは弱いんですよね。そこで次の手に入ります。
突然ですがうめまるくん住宅ローンでは団信とよばれる「団体信用生命保険」というものがあります。うめまるくんはこの言葉を知っていますか??
さてそこでその稟議を引き出すには「一旦帰る」だけでは弱いんですよね。そこで次の手に入ります。
突然ですがうめまるくん住宅ローンでは団信とよばれる「団体信用生命保険」というものがあります。うめまるくんはこの言葉を知っていますか??
梅まるくん
あーー僕も住宅ローン借りたときにそういえば「団信」にはいったよ。団信って借りてる途中に亡くなったらローンの残額については保険で賄いますよーってやつだよね。それと金利交渉とどう意味があるの???
半沢くん
団信はローンを組む際に必ず加入しなければなりませんからね。ひと昔前までは死んだときやがんになった時に返済を免除してもらえるぐらいだったんですけど、今は三大疾病に、就業不能になったとき、入院の時に一時金がでるタイプのものなど保障内容が非常に充実しています。
梅まるくん
おいっっ!!だから、、、それがどう金利交渉と関係があるのさ!
半沢くん
おっと話がそれてしまいました。すみません。各金融機関でこの団信には多かれ少なかれ保障内容に差があるのです。例えば同じような保障内容の団信でも金利を0.3%上乗せにする金融機関と0.1%上乗せする金融機関があるのです。その金利の差を銀行員に問うのです!
梅まるくん
!!そうか。そういうことか。昔よりも今のほうが団信の保障内容が優れている。ということは保障内容によって差異はあるものの「団信分の金利0.1~0.3%程度は安くしてもらえるんですよね!」と銀行員に言える材料になるってことだね。頭いいね!!
半沢くん
そうなんです。銀行員も稟議をあげるためには何か材料がなくては本部にあげることができません。こちらから銀行員に本部にあげてれるような材料を提示することが重要なんです。そして、このようなことを銀行員に伝えれば「相手はなかなかのやり手だから中途半端なことをしてもだめだなと」考え向こうも必死に対応してくれるでしょう。
「団信の保障内容に焦点を当て、その保障分の金利を引下げしてもらうよう交渉する」
梅まるくん
金利交渉も楽じゃないね。。。あとは何をすればいいのばんくくん。僕もう疲れてきたよ
半沢くん
ここまでくればもうあと少しです。一旦持ち帰ったものを再度同じライバル銀行に提示してください。そうすれば向こうもほとんどもう最下限の金利を提示するはずです。そこで貰ったシュミレーションをまた既存の取引銀行に持っていきます。ここまでくるとほとんど確実に稟議をあげてくれることでしょう。うめまるくんお疲れ様でした。
梅まるくん
はーーーやっとこれで借換することなく、低い金利で引下げすることができたんだね。。でもこれライバル地銀さんに少し申訳ないね。はなから借換することもないのにさ。。。
半沢くん
だから禁じ手なのです。これはあまり広めてはいけませんよ。ここのブログを読んだ方だけに留めておいてくださいね。また借換しないことを前提に話していますが、担当者によって下げられる金利の幅は変わってきますので正直運みたいなところはあります。なので場合によっては総返済額が借換を相談した金融機関より高い場合もありますのでレートダウン交渉が常に良いとは一概にはいえないのですけどね。でも言って損はしませんからやるべきだと思います。一番大切なのは絶対安くするぞという「折れない心」ですよ。
梅まるくん
そうだね。言う分には何も損はしないからね!今度僕もその方法を使ってレートダウン交渉の相談をしてみよーっとバンクさんありがとう!!
まとめ
1.「他の銀行に行って借換の返済シュミレーションをもらう」
2. 「いま○○銀行で借換を検討しているんですけど」と返済シュミレーション片手に取引銀行へ行く。
3.「金利引下げはすぐにはのまない。検討します。といって一回持ち帰る。」
4.「団信の保障内容に焦点を当て、その保障分の金利を引下げしてもらうよう交渉する」
5.「とにかく稟議にあげてもらうような材料を準備する」
6.「折れない心」