Contents
シャープレシオの調べ方
すでに述べたように、シャープレシオをわざわざ自分で計算する必要はないんやで。
投信評価会社などのサイトで簡単にチェックすることができまっせ。
あれ?シャープレシオってなんやったけっていう人はこれ見てや。

またこうしたサイトでシャープレシオを基準にした投信のランキングなども公表されてまんねん。
ここでは2つのサイトを紹介しまっせ。
① モーニングスター社のサイト
モーニングスターは投信のランキングを5つ星で評価しているサイトやで
よく投信のパンフレットに記載されているあの星マークはこのモーニングスターから評価されているファンドっていうことやな。
投信評価会社であるモーニングスター社のサイトでは、シャープレシオを含む個別の投信に関する情報だけでなく、リターンやシャープレシオなどを基準にした投信のランキングも見ることができるんやで。
個別銘柄の情報
トップから「投資信託」のタグを選び、「ファンド検索」で調べたい投信の銘柄を入力すれば、個別の投信情報を見ることができまっせ。

最長10年間のリターン、リスク(標準偏差)、シャープレシオなどの数値や同分類内での順位、ファンドの特色などが掲載されてるねん。

その他のタグでは、分配金やコストに関する情報などが見られ、またチャートのタグでは、基準価額やリターンなどのデータが日次、週次、月次ベースでダウンロードできるようになっているしここも要チェックやで。
投信のランキング

投資信託の画面の左端にある「ファンドランキング」をクリックすると、「シャープレシオ」はもちろんのこと、「リターン」「モーニングスターのレーティング」「コスト」「純資産」といった切り口で見た上位20銘柄のランキングが掲載されてまんねん。
さらに、それぞれの切り口で、現時点、1週間、1か月間、1年間、3年間、5年間と、異なる期間のランキングも確認できるねんけど、1週間~1年間の短期間でのシャープレシオの比較はおすすめできひん。
なぜなら、その時の経済情勢で大きく左右されるから一時的に高いっていうこともあるからなんやで。
やからおすすめは1年~5年間ぐらいのシャープレシオを参照しとくのがええかな。
1年間~5年間で比べてみてそれでその両方に上位10位以内に入るファンドがあればそれは『買い』っていうわけやな。簡単やろ?
なんせ、シャープレシオが高いというのは最小限のリスクで最大限のリターンが得られることがわかる指標やからな。
シャープレシオについてもっと知りたかったら前のこの記事を参照してみるとええで。

分かりやすくかつシンプルにまとめてるからな。
② イボットソン・アソシエイツ・ジャパン社のサイト
投信情報会社のイボットソン社が提供する投信の情報ポータルサイト「投信まとなび」では、投資の初心者、中級者、上級者に分けてファンドの検索ができるようになってるで。
初心者に対してはまず資産運用に関する解説を行ってくれるねん、ほんで質問に回答すると、その投資家に相応しいと考えられる投信を勝手にサイト側で絞ってくれるんやな。
ほんで、少し投信かじってます。みたいな中級者向けには画面では、投資地域、投資資産、リスク・リターン別に投信の検索もできまっせ。
さらに上級者向け画面では、リスク、リターン、シャープレシオ等の数値や運用会社、ファンド分類等を基準に、投信の絞り込みが可能なんやで。
こっちの投信まとなびのサイトはメールアドレスの登録が必要やから捨てアカウントを使って登録してや。
登録料とかは一切かからんからな。
シャープレシオを使って投信を分析や
ほな、これまでご説明したシャープレシオを使って、実際に投信を分析してみるで。
今回はモーニングスター社のサイトにある「ファンドランキング」機能を利用し、海外債券に投資を行う投信を見比べてみるで。
具体的な手順は以下の通りや。
① モーニングスター社のサイトを開く
② トップ画面の左上にある「ファンドランキング」をクリックする
③ 画面上部にある5つのタグの中から「シャープレシオ」を選択
④ 分類は「国際債券型」を選択
⑤ 期間は「5年間」を選択
過去5年間でシャープレシオの数値が高かった上位20銘柄が一覧表示されるんやな。
さっきも言ったけど⑤の期間を3年間、1年間などに変えて銘柄を見比べ、複数の期間でこの表に入っていれば、比較的運用が上手な投信と考えていいで。
下の記事は実際に2つのファンドをどうやってシャープレシオで比較したらいいかまとめたものやしよくわからんかったら覗いてみてや。

例えば、2018年8月末時点のデータを見ると過去5年間、過去3年間で比べたときにベスト10位以内の両方に登場した投信が4銘柄もあるな!
<過去3年>

<過去5年>

今回はその中でどっちもベスト3以内に入っている
DWS欧州ハイ・イールド債券をピックアップしてみるで!

これをみると
最近でこそ順位、トータルリターンは落ちているけどファンドランキングでは結構上位をキープしているんがわかるやろ?
実は今回海外債券で比較しているからリターンは少なくなっているけども、これは海外債券全般にいえることでその中でもこれだけのリターン、順位を保っているっていうことはすごいことなんやで。

なぜ近年海外債券が不調かというと、近年の米国経済の調子めちゃめちゃいいのは知ってるやろ?
やからみんな債券をじゃなくて株のほうに資金が集まっているからこんな状態になっているんやな。
あくまで『海外債券の中で』っていうのを自覚してほしいねん。
また今度説明するけど、投信にはおおまかにいうと日本株、海外株、国内債券、海外債券、リートっていうのがあってリスク許容度でその保有割合を変えて複数もつのが負けにくい投資方法なんや。
海外債券のリスクはこの中でいうと『中』やな。
どの投信を選択すべきかは、まえの記事の投資信託の選び方にも書いたけど、一般的には、個々の投資家が求める期待リターンとリスク許容度の2点を勘案して決めることになるしそこをよーく考慮して購入するんやで。
