どーも半沢くんやで。
前回の見逃した人はコチラ👇
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今回の相談者はなんと西野さん自身と新世界の出版社である角川出版社の執行役員さんやで。
その相談内容はずばりどうやったら西野さん著作の「新世界」が30万部売れるのか?というもの。
西野さんが「新世界」の販売において今までどのような販促を行ったか、また出版業界の問題点の解決の仕方やこれからさらに販売部数をあげるためにどうすればいいのかの具体的解決策が出てくるし是非みてや。
5分あれば読めるで。
番組側の議事録👇
💡本日のクライアント💡
株式会社KADOKAWA安本さん📕
★特別編★
若い世代にも本を売りたい!西野 著「新世界」販促会議🖋#西野亮廣(キングコング)・ #前田裕二(SHOWROOM代表)・ #椎木里佳(AMF代表)のアイデアを、アシスタント #松本有紗 がまとめた議事録はこちら⬇️#ニシノコンサル#ニシコン案 pic.twitter.com/OxxhQkNrzA— 株式会社ニシノコンサル【公式】 (@nishino_consul) 2018年11月16日
相談者:キンコン西野さんと角川出版社の執行役員
Contents
相談内容
西野さん著作「新世界」をどうやって30万部売れるようにするか。
今までどのような販促をしたか。

①出版同盟 出版社3社がタッグを組み3か月連続で西野さんの著書を出版する新たな試み。同業の三社が互いに応援しあうという姿勢でのプロモーション
②自腹広告 新聞全面、JR新宿駅構内などへ西野さんが全て自腹で広告をうった
③書店員飲み会 書店員さんから書店の現状や不満を直接飲み会などで聞く
西野さん・角川出版
30万部を突破するのはすごく難しい。なぜならビジネス書を買う人のマーケット市場自体が30万部程度だから。それを超えるとその年の書籍販売部数ランキングのトップ10に入るぐらいになる。10万部は自分がなんとか頑張ったら超える数字であるが30万部はなかなか突破できない。
西野さん
若い人をターゲットにしたいためビジネス書といわないようにしている。自分もそうだったけど若い人はビジネス書は読まない。ただ内容はがっつりビジネスについて書いている。第2章ではオンラインサロンのことを中心に書いているし、どのように売り出していけばいいのか難しい。
前田さん
新世界を読んでみたが、感情の部分が表にでていてよかったと思う。自分自身が書いた本(人生の勝算)でも似たような構成になっている。自分はビジネス書として売り出したが買ってくれたのは20代前半の若者。「人生の勝算」はサイバーエージェントの入社3年目の意識高いやつをターゲットにしていた。しかしふたを開けたら違った。自己分析の仕方について書かれた部分があって就活生が多く購入してくれたため就活のバイブルまでになった。よく就活の講演会などの声掛けもあった。
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西野さん
実は新世界の内容をオンラインサロンのほうで投げてみたら、「ロジックはもういい。左脳ではなく右脳のほうをしりたい。そのときの感情の方を書いてほしい」という女子の意見があった。自分としては女々しくてあんまり公にしたくなかったけど感情の部分を押し出した部分をブログであげたらバズってアマゾン1位になった。
3つの戦略について具体的な説明
①出版同盟

西野さん
メリットは広告費を共有できること。ライバル社同士が本の告知素材を共有し宣伝することでより大きな予算で効率的に告知することができた。またその都度ポスターを変える必要もない。例えば本屋のポンチョの裏側にはライバル社の書籍が紹介されており業界の常識を覆した。出版社としては3社合同での告知はどう思ってたんですか?
角川出版社さん
さすがにピリッとした。書店の棚取りを奪い合うのが当たり前で営業面で手を取り合うことは普通ない。西野さんに巻き込まれた。西野さんに乗っかろうとなった。
前田さん
バカとつき合うな➡新世界➡ほんやのぽんちょの流れで売り出ししたのはどんな戦略からなんですか?
西野さん
同時期に連続して出すことのメリットととして、自身に関連する書籍だけ陳列した棚が書店内で作りやすいので西野コーナーが作られやすくなる。棚を占有できる分、相乗効果で売れる。また最初にバカと付き合うなを販売してことでホリエモンのファンからの流入も見込めると考えた。購入層が広がるのは間違いないと思った。

②自腹広告

ゆりかもめ1編成ジャックとJR新宿駅構内パネルを全額自腹で広告を打った。
また毎日新聞の一面をジャック。「えんとつまちのプペル」のときには絵を前面的に押し出したが「新世界」は字が主体。自分が新聞を読むとき、「広告って飛ばすな」と思い、飛ばされないようにはじめにの全文を出して飛ばし読みされないようにした。

自分は印税で儲けようとは思っていないしそれよりも新世界を通して自分の考えを広めたい。印税を広告費に回せるから今後も印税は本を広める手段として使っていくつもり。
③書店員飲み会

全国各地で書店員さんと飲み会を行い、書店の現状・不満など直接書店員さんから話を聞いている。本周りは結局人だなと感じた。書店員さんと仲良くなれれば自分の本を勧めてくれる。書店員さんの力は大きい。書店員さんを自分のファンにすることで販促に力を入れている。
今後の販促について
西野さん
この3つで20万部はいくのではないかと思っているが、あと10万部を売りたい。10万部はこれまでとは違うターゲット層に訴求していく必要があると考えており、出版社としてはターゲット層は人生の岐路に立っている若い人がいいのではないかと考えている。
前田さん
就活生をターゲットにするのはどうか。自分の本は意図せず就活の時に必要な本として紹介された。本の中に自己分析方法が載っていて、就活のセミナーに呼ばれた。困り度が高いし、緊急度、重要度が高い。
合同説明にスナックのブースを出すのはどうか。新卒採用をはじめましたかとか言って。
大学生との接触量、面を増やしていくべき。就活に熱をもつ学生が多い。その思いに応えたら若い層の支持につながるのでは。
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ここでさらにブレーンとして若者のマーケティングに長けている椎木りかさんが登場
椎木りかさん

株式会社AMF。全国80名の女子中高生からなるマーケティング部隊。JCJK調査隊を組織し若者の今をリサーチしており、若者のマーケティング動向に詳しい。
ここで番組側から20代前半の意識調査が発表される


西野さん 「なんとも思われないのが一番嫌。最悪。むしろ嫌われていたほうがいい。」


西野さん
やっぱり20代前半はビジネス書自体読んだことが少ない人が多いな。椎木先生どうしたらいいか教えてください。
椎木さん
たしかに若者世代はビジネス書を読む人は少ない。ただ就活を意識し出しすとき、おすすめのビジネス書を教えてほしいという相談がたくさんある。就活のときに勉強しなきゃと思う人が多いからだと思う。わたしの場合、有名人の方でとっつきやすくて分かりやすい堀江さんのビジネス書を勧めている。本は難しいけど憧れをもっている子も多く「読書する人=カッコイイ」というイメージができているように感じる。大人の第一歩ととしてビジネス本を読む感じ。
西野さん:(切実に)「若者のカリスマになりたい」と話す。
椎木さん
新世界のポスターについて言及。このポスターはカリスマ性は感じない。出所したて感がある。また「大丈夫、いけるよ」というセリフが宗教っぽい。

革命のファンファーレのような赤でおしゃれ感を押し出したほうがよかったのではないか。西野さんの個性を押し出したほうが良かった。
あと何分で読めるかと打ち出したほうが良いのではないか。もっと分かりやすくアピールするのがいいと思う。若者はスマホで読むことが日常で2時間の読書が耐えられなくなっている。YouTubeでも8分が耐久限度。

前田さん・椎木さん
8分で本を読んでいる動画を上げるのはどうか。著者である西野さん自らがどう読むか提示するのが面白いと思う。

著者が自分で読んでいることってない。著者おすすめの読み方を提示するのは新しいと思う。
今読むっていう定義は完読することになっているけど僕自身最初から最後まで読んでない。エッセンスが分かればそれでいい。読むの定義を変えていくのはどうか。
二人のアドバイスを受けて8分を超えてるけどまえがきを朗読した動画をアップ
椎木さん①
私が西野さんの立場ならマイクロインフルエンサーに本を渡しまくる。フォロワーが5万人以下ぐらいの子。

熱狂的なファンが多い子も多くいいのではないか。showroomの演者に渡すのはありだと思う。
あとインスタのストーリーで告知するのもいいと思う。西野さんのインスタを見たけどインスタでスクショは良くない。萎える。本の告知ばっかりもいやらしくなるのでストーリーだったら大丈夫だと思う。ストーリーのほうがマインドシェアも奪うし何度もできるので接触面積が増えるので。
椎木さん②
あと西野さんはイケメンだから自分の顔写真をどんどんあげていくほうがいい。顔ファンを作っていく。別のアカウントを作って顔ばっかりあげるのはどうか。

出版業界自体の問題
西野さん
そもそも書店に本が入ってこないという問題があってtwitterに買いにいったけど売ってなかったってツイートをよく見かける。なぜそうなるんですか?
角川出版社
出版社のリスクは返品。10冊中8冊は売れるぐらいにしたい。返本が多すぎる危険性があるため予想量以上に書店に届けたくないといのが本音。書店はリスクをもたない。
また取次が書店毎に配本する。本屋が欲しい本の実力値とその本の部数が適正値である必要がある。取次ぎが調整弁になっている。分析に基づいて配本しており書店ごとに売れる本のジャンルに色が出るので売りたい人に届かないこともある。
出版社➡取次➡書店
西野さん
書店員さんの悩みは売りたい本が入ってこないこと。どうやって突破するか考えたところ全部サイン本にしたら返本できないと考え、書店さんからサイン本の予約を取った。今回8,000冊以上サインする必要がある。一日カンヅメでやらないといけない。サインしている時に口は使えるので、サインをしながらも取材を受けるようにする。
そのサイン中の様子👇
西野さん@nishinoakihiro
8300冊にサイン中ひたすらサイン
インタビュー中もサイン
写真の箱はこれからサインする本の山です
お疲れ様です#西野亮廣エンタメ研究所#新世界#西野亮廣 pic.twitter.com/X3EHM9d45M
— つーぺん (@ecw2001) 2018年11月9日
幅広いファン層を取り込むには?
※45歳以上は女性のほうが多いのは絵本の影響によるもの。
椎木さん
西野さんのファンはにわかを受け付けないコミュニティが厳しそうという印象がある。コアなファンだけでなく幅広いファン層を取り込むために女性限定イベントを開催してにわかファンを増やす➡チェキに挑戦するのはどうか。
前田さん
西野さんは男性が得意なので取りきれてないところを突き進むか。女性相手にやっていくかの2択になる。
苦手をのばすか、得意をのばすか。持っている能力でそのまま刺さる男性がいいのでは。努力量に対して返ってくるリターンが大きいと感じる。得意を活かしていったほうが刺さり方を強くする。
西野さん
どうせ広告費だすのであれば、大学生は無料にしてしまうのはどうか。知り合いでもない人からもらった本って読みますか?
前田さん①
タダでもらうと価値が下がる感じがする。サロンでもお金を払っている人ほどモチベ―ションが高くなり仕事でのパフォーマンスが良くなっている。
前田さん②
横の繋がりを作るために西野さん好きのコミュニティを作るのはどうか。例えば、サークルを作ってしまうのはどうか。

オンラインサロン内にいる学生でリーダーをつくってやればいいのでは。六大学から始めるべき。西野好きコミュニティを作る。大学にスナックサークルを作る。スナックっていつまにか僕たちの話になるのでそういう環境を大学に作ったらいいのでは。あと新世界をスナックサークルの教科書にするのは必須かな。
まとめ
今回新世界を30万部にするためのポイントは5つ
1.若者(特に就活生)をターゲットとする。
2.本を読んでいる動画をアップする。
3.マイクロインフルエンサーとshowroomに出ている演者に本を渡す。
4.女性ファン獲得のためインスタで顔ばかりアップするアカウントを作る。
5.大学内に西野好きのコミュニティサークルを作る。
以上が今回のニシノコンサルやったで。
今回は西野さん自身の相談ということもあってかなりのボリュームになったけど、どの販促も今までとは違う新しい試みで参考になる部分も多かったと思うで。
わいもさっそく購入したしみんなも新世界を購入して30万部達成にむけて応援しよな!
前々回のニシノコンサルはコチラ👇
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